「筋力」と「パワー」の違い、あなたはわかっている?この違いが選手を変える

日本でも10年程前にフィットネスブームが起きてから、スポーツジムやフィットネスクラブか沢山あり、近年はパーソナルトレーナーとして活躍されている方がたくさんいます。

またボディビルダーやフィジークの大会出場を目指す人も増え、一般人でも筋肉で身体が大きい人は多くなりました。

プロ野球選手も年々、ウェートトレーニングで身体を大きくする選手が増えていて、特に、オフシーズン中にパーソナルトレーナーに見てもらい身体を大きくしている選手が増えている思います。

身体が・筋肉が大きくなったら強くなったように見えますし、実際、筋肉のサイズはある程度筋力と比例していて、重要な要素ではあります。しかし、アスリートにとってこの筋肥大(筋肉が大きくなること)が決していいとは限りません。

例えばオフシーズン中、ジムやパーソナルトレーナーとして働いている、筋肉がムキムキのトレーナー(少し偏見入ってますかね?笑)にプロ野球選手がトレーニングを見てもらい、相当追い込んで筋トレをし、身体をムキムキに大きくして筋力をあげた選手がいました。

その選手のパフォーマンスは必ず上がってますでしょうか?筋肉が強くなったから、野球としてのパフォーマンスが必ず向上しているとは言えませんし、むしろ、パフォーマンスを落とす選手はたくさんいていると思います。なぜ、パフォーマンスが上がらないどころか、落ちるのでしょうか?

ここで質問ですが、

1. 普段から「筋力」や「パワー」という言葉を使っていますが、皆さんはその違いを理解していますでしょうか?

2. 大砲候補の選手は飛距離を伸ばすためにトレーニングしていますが、「筋力」と「パワー」どちらがより必要だと思いますか?

筋力トレーニングの種類

一言に筋力トレーニングと言っても、ターゲットは大きく分けると4種類あります。その4つが

  • 筋持久力 – 動作を繰り返せる回数
  • 筋肥大 – 筋肉のサイズを大きさ
  • 筋力 – 1回の筋肉の収縮で作り出される最大の強さ
  • パワー – 瞬間的に作り出される力

これだけ聞いても???ってなりそうですよね。細かく説明していきますと、

筋持久力は、あるトレーニングを何回できるかという事です。例えば、腕立て最大何回できるか。ボクサーがメインでターゲットにするのはこの筋トレですね!よく、腕立て伏せ何回以上できるとか腹筋何回以上できるかという話になると思います!

筋力は、スクワットやベンチプレスなど、単純に最大何キロの重りを上げられるか。パワーリフティングの大会で測られるのがこの分野ですね!

パワーは「筋力」×「スピード」で作り出される力です。ジャンプやスプリント(短距離走)等、筋力だけでなく、力を発揮するスピード(速度)の両方が兼ね備えてでる能力になります。

これでタイトルにあった質問の答えが出ましたね!

パワーを出すには「筋力」だけでなく「スピード」も必要です。基本的には、上げる重りが重くなればなるほど、スピードが落ちますので、この二つのバランスがとても重要になります。

野球選手が必要なのは?

では、打球の飛距離を伸ばす為には「筋力」と「パワー」どちらが必要かといえば、私は「パワー」だと思います。

打球の飛距離はスイングスピードとボールが当たる瞬間に作り出される力が大きく影響するからです。(ここではあくまで筋肉の機能の話ですのでバッティングフォームやボールに充てる技術等とはまた違う話になります。)

ここで話を戻しますが、オフシーズンでしっかり自分を追い込んで筋トレをして体を大きくして筋力をつけた選手がなぜ、パフォーマンスを落としてしまうのか?

それの鍵は「スピード」です。

注目してほしいのがパワーは「筋力」×「スピード」だということです。

例えば、トレーニング前の能力が5段階評価で

筋力:3 スピード:2 の選手がいたとします。

その選手がトレーニングを頑張って体を大きくして(筋肥大させて)、筋力:5にしたとします。しかし、ウエートを使ったトレーニングが大半を占めてしまい、また筋肉が大きくなってしまった事によって身体が重くなりスピードが1に落ちたとします。するとどうなるかというと、パワーは

トレーニング前:3×2 = 6

トレーニング後:5×1 = 5

筋力が5段階評価で2上がってもスピードが1下がるだけで、パワーとしてのパフォーマンスは落ちます。これが、オフシーズン中のウェートトレーニングの落とし穴ですね。

「パワー」を上げるために「筋力」をあげること自体は間違っていません。ただしそれはあくまで最低限、現状の「スピード」は維持したままではないと意味がなくなります。

筋トレで筋肥大させるとその分筋力も上がります。問題なのは、筋肥大のトレーニングが全トレーニングの大半を占めてしまう事ですね。筋肥大のトレーニングは明らかに見た目に変化が出るため、気分がよく、他のトレーニングより楽しくなりますし、成長していると錯覚しやすくなります。

特に、選手は一個一個の筋肉の役割や能力の違い等、トレーナー程はっきりとわかっていない為、目に見える変化を成長と間違えてとらえても不思議ではありません。だからこそ、担当のトレーナーがバランスの良いトレーニングメニューを作り、身体の変化をしっかりと見極めないといけないと思います。

ここからは個人的な意見ですが、オフシーズン中のパーソナルトレーナーは選手が先輩から聞くなり、自分で見つけて通っていると思います。特に、パワーをつける・身体を大きくする目的の選手のトレーナー選びの時の基準は、やはり教えてくれるトレーナーの身体・見た目が大きな要因ではないかと思います。

私のような、運動していたのは中学卒業までで、大した筋肉もない女性トレーナーより、アスリートより筋肉が大きいようなムキムキの男性トレーナーの方が、見た目的にトレーナーとしての能力が高そうに見えると思います。私でも、自分がアスリートならムキムキトレーナー選びますね(笑)

ただ、プロ野球選手のトレーニングの目的は筋肉を大きくすることでも、見た目をよくするためでもありません。選手個人が目標としている能力を得る為ですので、トレーナー選びの時はトレーナーの見た目ではなく、選手個々の長所と短所を見つけ、1つのトレーニングに偏らずにバランスを保って目的にあったトレーニングを提供してくれる人を探して欲しいですね。

まとめ

今回お伝えしたトレーニングは、どのタイプの筋肉の能力をターゲットにしているのか?というお話でした。

ボクサーやサッカー選手のような有酸素と無酸素の両方に耐える筋肉を得るには、筋持久力トレーニング

パワーリフターやアメフトのラインを守っているような、スピードはいらないが大きな重さを持ち上げる強さを得るには、筋力トレーニング

短距離走や、ジャンパー、スローワーやバッター等、スピードと筋肉の強さのバランスを得るには、パワートレーニング

筋持久力がメインのボクサーやサッカー選手でも、筋力トレーニングやパワートレーニングは絶対に必要です。反対に、短距離走などパワーを必要とする選手も、筋力トレーニングや筋持久力のトレーニングは必要です。

トレーニングで大事なのが、まずトレーニング目的、向上させるターゲットをはっきりさせる事。どのスキルをあげたいかでトレーニングの種類も回数や頻度も変わってきます。ビジネスなどと同じで、トレーニングメニューを作るのも、この“分析”がとても重要です。

更に、今回の目標には入っていない筋肉の機能に対しても、最低限維持するためのトレーニングが必要で、ターゲットにしているメニューとのバランスや割合が重要になってきます。

今回出させて頂いた、大砲バッターの筋力強化の話で言えば、筋力強化用のトレーニングメニューと、現状維持の要素(スピード、アジリティ、筋持久力、怪我予防等)の為のトレーニングメニューとのバランス。

今回は、筋肉のみをフォーカスしてそれぞれの役割を説明いたしました。

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